satoyamahanako’s blog

里山で炭を焼いて暮らしています。

移住促進イベントとは

移住促進イベントの件でMさんと話す。
昨日のMさんとは別人である。
Mさんはずいぶん昔から故郷の人口減少に胸を痛め、なにか良い手立てはないか考え続けてきたそうだ。
移住促進に直結するようなイベントはないかと模索していると言うので、人口減少はここ数年で始まったことではなく、何十年も前から始まっていることだから、2~3年の短いスパンで活動しても解決しないと思う、と答える。

つけ加えて話したのは次のようなこと。

・若い人が帰ってこない理由の一つは、この村が帰るだけの魅力ある場所だと親世代が考えていないからではないか。

・村には働く場所がないと若い人が言うとしたら、それは親がそう子供に伝えてきたからでは?あるいはこんな大変で稼げない仕事は、子供にはやらせられないと思っているからではないか。

・もし、親世代に、この村が好きだとか、稼げないかもしれないがこの仕事が好きで誇りを持っているとかいう強い思いがあったなら、その熱量は必ず子供に伝わっている。

熱を浴びて育った子供が一度都会に出た後で村に帰っくる例や(親の仕事を継いだり自分で仕事を始めたり)、離れていても故郷をフォローする活動をしたりする例をわたしは見てきた。

・人を引きつけるのは、そういった熱量だ。イベントは村を愛する熱い思いを伝えるための機会としてとても有効だと思う。

・わたしが村でスケッチ会をやりたい理由は、地元の人にとっては村の良さを再発見する機会になるし、地元外の人にとっては、こんな良い場所があるんだと発見する機会になるからだ。
また絵を描くと、その場所がその人にとっての特別な場所になる。
地元の人と地元外の人との対話が生まれれば、地元の人が自分の村をもっと深く知り、意識的に好きになるきっかけになると思う。

 

近々、またMさんと話をしにいこう。