satoyamahanako’s blog

里山で炭を焼いて暮らしています。

タロット無料講座

ムンロ王子のインタビューを見たのがきっかけでタロットカードを買ってみた。数か月前のことだ。ムンロ王子いわく、タロットは当たるらしい。参考書片手に初めて占ったときでも恐ろしいほど当たったそうだ。そんなふうに聞くと、やってみたくなるじゃないで…

出張床屋

Mさん(男性、80代後半、一人暮らし)が玄関先で髪を切ってもらっていた。若いころ中国を旅していたとき路上床屋をよく見かけたけど、日本ではMさんが初めてだ。前にも見かけたことがあるから、床屋さんは定期的に通ってきているのだと思う。 Mさんのお宅…

山仕事の手伝い

手伝ってと言われたので、夫について山に行く。集材機の据え付けの手伝いと、伐採作業の手伝い。道路すぐ脇の木を伐採するときに、どうしても道路に木を倒さざるをえない。車が来ると危ないので、車が来るかどうか見張っている役割だったのだけど、まったく…

お客さん訪問

うちの炭を使ってくださっているお客さんのお店に配達がてら食事に行きました。今回が初めての訪問です。頻繁にお邪魔して、お仕事を拝見したり希望を伺ったりして仕事に反映させたいのですが、車で片道3時間近くかかる場所なので、ままなりません。とはい…

また心細くなる

もうすぐ90歳になるベテランさんの窯出し加勢に行く。もう炭は焼かないからこれが最後の窯出しになる、ということで、日ごろ参加しない人も来ていて、総勢10名での窯出しだった。こんなに大勢で窯出しするのは初めてだ。最後の窯出しだって、もしちゃん…

日誌

出荷準備。約400キロの炭を箱詰めしてパレットに積む。運送屋さんの集荷手配。請求書作成。 仕事して猫と散歩して機嫌とってご飯作って毎日が終わる。 半月といえど光は強く、辺りは青く明るい。裸木の影、猫とわたしの影がくっきりと黒い。昨日までずっ…

日誌

わたしは炭切。 うちの猫が近所の方の庭先に糞をするので室内飼いにしてほしいと言われ、外に出さないようにして約1か月たつが、猫の苦情が毎日ひどく、その対応にいまだ苦慮している。ちゃんと対応しないと夜中でも鳴き続けて人間が不眠症になってしまう。…

「明日に架ける橋」いろいろ

「明日に架ける橋」の歌詞の意味を知ったのは大学生のときだ。同級生の送別会の2次会でカラオケに行った。「もうこれで最後の歌にしよう」と先輩が言い、主役の同級生に「何の歌がいい?」と尋ねたのだ。「じゃあ、「明日に架ける橋」で」と同級生が答えた…

CQCQ

ブログを始めたのは、コーチングの先生に勧められたからだ。「あなたはアウトプットが足りない。ブログを書きなさい」と言われたのだ。文章を書くのは好きではないから、自分からはブログなんて始めない。友人知人の勧めでも書かない。先生に言われたからこ…

片頭痛

むかーしむかし大昔、会社員として毎日終電で帰っていたころ、それは確か12月でした。やってもやっても終わらない仕事に疲れ果て、だからといって仕事を代わってくれる人はおらず、手伝いを頼める人もおらず、一人で大荷物を背負ってこの先も歩き続けなく…

ノマドランド時代の話

東京時代、クリスチャンの友人が数名できたこともあって、聖書を読んでみることにしました。なんたって、世界的大ベストセラーです。ぶっちぎりの1位なんだもん、興味はありました。旧約聖書の1ページ目から真面目に読み始め・・・えー?旧約聖書から読み…

雪虫のころ

「雪虫のころ」というのは、大昔に観た映画のタイトルだ。いくつかのシーン以外、内容は忘れてしまったけれど、タイトルだけは忘れない。ゆきむしのころ、という響きが好きなのだ。ふんわりとした、やわらかい雪がひらりひらりと舞い降りて来て、手の上で溶…

ゴッズ・オウン・カントリー

牧場を管理する青年と季節労働者として雇われた男性が惹かれ合う。(YAHOO映画) ま、そりゃそうかもしれないけどさ、と口を尖がらせたくなる説明だなあ。ストーリーだけかいつまんで言うとそういうことになります。 わたしがこの映画を好きなのは、ストーリ…

自分の感受性くらい

最近、漢方薬を飲み始めました。毎年の健康診断では問題なしという結果なのだけれど、疲れやすいとか眠りが浅いとか気になることはあるから問診を受けてみたのです。「夜何度も目が覚める感じですか?」「そうですね、お手洗いに起きたり、ふと目が覚めたり…

職人と商売

6次産業化という言葉が広まり始めたころ、当時の民主党の政治家の方が、「6次産業化によって農家の増収を図る」と熱弁をふるっておられたのを覚えています。 農産物のままなら単価は安いけれど、加工品にして消費者に直売すれば高く売ることができるので増…

諦めてもらうための10年

ブログを書くようになって、来し方に思いを巡らせることが多くなった。そしてこの15年は、村の人や炭焼きの人たちに認めてもらうための15年だったなと思いいたった。村の人に対しては、(あんまり付き合いはよくないかもしれないけれど)元気に挨拶する…

ラジオの不思議

おとといのブログに書いたことですが、国会中継で天畠議員の質問を聞きながら、わたしは今、天鼻議員のなにに触れているんだろうかと考えたものです。魂っていえばいいのかなあ?ソウル?スピリット?ご自身で発話できないわけですから、ラジオでは天畠議員…

ノマドランド その2 あるいはスローターハウス5

車上生活を始めると同時に、WOOFで農家さん巡りを開始しました。本当はもっと体調が回復するまでおとなしくしているつもりでしたが、そうも言ってられません。次なるステージへ向けて準備を始めることにしたのです。 まず3万円で中古のRV車を知り合いか…

天畠大輔議員の質問を聞いて

昨日の続きを書こうという心づもりだったのですが、今日の国会中継を聞いていて、あまりにも感動してしまったので、そちらのことを書きます。 炭窯で仕事をしているとき、耳寂しいのでラジオをずっとつけています。NHK第一です。NHK第一以外はあんまりきれい…

ノマドランド その1

「ノマドランド」いろんな映画賞を取りましたね。「金融危機により全てを失いノマドになった女性が、生きる希望を求めて放浪の旅を続ける」とYAHOO映画では説明してあります。わたしは、この主人公の女の人は車上生活をして旅を続けるという形でしか旦那さん…

炭切マニア その2

炭焼きの仕事のゴールは、炭を使ってくださる方が喜んでくださること、満足のいく時間を過ごしてくださること、だと思っています。火鉢でお使いの方なら、火鉢で使いやすい炭をご提供して、ほんのりとした暖かさとゆったりとした時間を味わっていただくこと…

炭焼きの山仕事

炭焼きは原木の多く生えている雑木山を選んで伐採権を購入し伐採します。 雑木山ですから、原木だけが生えているわけではありません。椎も桜もナラも栗もクヌギもイチイも、とにかくいろんな雑木が生えています。 それらも全部チェンソーで伐ります。 そして…

がんばりました。

今日、生まれて初めて一人で高速道路を運転しました。わたしは村に移住するために運転免許証を取得して、基本的に村の中でしか運転をしません。高速道路とかね、もうありえない、と思ってたんですけど、今日はどうしても一人で出かけなくてはいけなかったの…

池掘りからマンションへ

50年とか60年前はまだ土葬だった。土葬のための穴を掘ることを池掘りと言ったらしい。近所の人たちで池を掘るのだが、大きく掘るのは大変だから、その当時の棺桶は今みたいな長方形ではなく、文字通り桶の形をしていて、遺体を丸くして納めた。 余談だけ…

少女たちよ

うちから車で2分ほど上流に上ったところに毎年たくさん蛍が飛ぶ。それはそれはたくさん飛ぶので、川の両端の杉林はクリスマスツリーのようだ。暗闇に緑色の光がポヤーンポヤーンとそこここで点滅するさまは幻想的で、どこか違う世界に入り込んでしまった心…

酔っ払いとの思い出

うちの夫婦は二人ともお酒を飲まない。「お酒を飲まない人は肚の底で何を考えているか分からないから信用できない」なんて言う村人もいて、そんなことまで思うのかとびっくりしたけど、都会みたいにその場その場のつきあいじゃなくて、それこそ生まれてから…

わたしのチャレンジ

村で暮らし始めたころ、ある集まりに夫婦で参加した。公民館に到着したとき、広間にはすでに40人くらいの人が集まっていて、数名ずつの塊になっておしゃべりをしていた。さてどこに座ろうかなと立ったまま空いたスペースを探していたところ、「そろそろ始…

思えば遠くへ来たもんだ

朝、夫とコーヒーを飲んでいた。稜線のあたりが薄いレモンイエローに染まり始めていた。山村は日が昇るのが遅いのだ。「俺、こんなに幸せでいいのかなあと最近思うんだよ」と夫が言いだした。スズメの声が聞こえる。「空気も水もおいしい良い環境に住めてさ…

針穴ほどの小さな穴でも

地域おこしについて話している最中に、村の人が「世間から後ろ指を指されないように指されないように生きるのが村の生き方なんだよね」と言っていた。うん、まあ、そうですね、と思いつつ、「そうなんですか」と返事をした。幼い頃、身近に田舎出身の人が多…

出かけたいなー

数か月前に都会から村に移住してきた人と話していたら、コロナの話題になった。「コロナに関して村の人のほうがまだ慎重ですね。都会だとコロナはもう普通の風邪に近づいてきたという感じがあって、気をつけるべきところはきちんと気をつけて、あとは通常の…