satoyamahanako’s blog

里山で炭を焼いて暮らしています。

出かけたいなー

数か月前に都会から村に移住してきた人と話していたら、コロナの話題になった。
「コロナに関して村の人のほうがまだ慎重ですね。都会だとコロナはもう普通の風邪に近づいてきたという感じがあって、気をつけるべきところはきちんと気をつけて、あとは通常の日常に戻ろうという雰囲気になってきています」
「年寄が多いからでしょうか。この間90歳過ぎた人から、若い人があっちこっち行き来して、年寄がどんどん死んでいくって言われました」とわたし。
「うっ、それはちょっと・・・こたえますね」
「よその家に他県から親戚が来たりするのをすごく気にする人もいますよね」
「もう少しおとなしくしておいたほうがいいかもしれませんね」

そういえば都会暮らしの友人が、みんなもうコロナ禍に慣れてきてるから、前ほど神経質ではなくなってきてると言ってたのを思い出した。そうだ、彼女は飛行機に乗ってバンバン出張してるぞ。別の友人たちはこの連休中、京都だかどこかに集合して旧交を温めているはずだ。わたしたちも誘われたけど、ご近所に高齢者が多いので万が一コロナウィルスを持ち帰ってしまったら大変だと遠慮したのだ。
いーなー、わたしも出かけたくなってきたよ。

我が家は夫婦2人だけで仕事を回しているから、日ごろあんまり人に会わない。山と炭窯で黙々と作業をしている。お出かけも2人だけで静かな場所へ行く。だからコロナ禍でも暮らしぶりはほとんど変わらなかった。コロナ前には2~3か月に1回くらい他県に遊びに行っていたのを止めた程度だ。
ニュースとか見ていると、世の中の皆さん、イベントに出かけたり旅行に出かけたりしておられるようだ。そろそろわたしたちも県外に出てもいいのかなあ、せめて隣の隣の市ぐらいまでならいいかなという気がしてくる。でも頭に「年寄がどんどん死んでいく」という言葉が浮かんできて踏ん切りがつかない。同じように感じている人がほかにも何人もいるのを知っているし。
村に住んでいるとこっそり内緒で出かけるということが難しいのだ。家の前に乗用車がなくてトラックだけ残っている、ということは2人で遊びに行ったんだね、とすぐばれる。1トン車で出かけるか。
自分が出かけたくなくて出かけない場合は何か月でも出かけなくて平気だけど、周囲に気を遣って出かけないとなると、ものすごく出かけたくなる。

わたしは温泉旅行に行きたくなりました。日帰りでもいいです。気分を晴らしたい。